2008年 08月 28日
『潜水服は蝶の夢を見る』DVD |
気がつくと病室の天井。
誰かが名前を呼んでいる。
呼ぶ声に視線を向けても
返事をすることが出来ない。
酸素マスクについた液体が首筋をつたって肩に染み込む。
気になるのに自分ではどうにもできない。
誰か気づいて。
瞳だけ動かす。
手も足も体中が自分のものではなく
やっと出た言葉は「足が・・・?」
説明の言葉は理解できても
うなずくのが精一杯。
あの時、私は何を考えていたんだろう。
考えるということは頭が正常に機能してできること。
肩に染み込んでいたと思った液体は
それほどの量ではなかったと後でわかった。
コップの水を絶えず注がれているような気がしたのに。
左目しか動かせない男が
20万回のまばたきで文章を綴る。
元妻を通じて恋人に愛を告げる。
リアルで哀しく温かく当たり前。
どんな体になったとしても
生きるということは死なないということ。
ひざの上にのっている猫の重さと感触は
忘れないようにしよう
☆☆☆☆☆
誰かが名前を呼んでいる。
呼ぶ声に視線を向けても
返事をすることが出来ない。
酸素マスクについた液体が首筋をつたって肩に染み込む。
気になるのに自分ではどうにもできない。
誰か気づいて。
瞳だけ動かす。
手も足も体中が自分のものではなく
やっと出た言葉は「足が・・・?」
説明の言葉は理解できても
うなずくのが精一杯。
あの時、私は何を考えていたんだろう。
考えるということは頭が正常に機能してできること。
肩に染み込んでいたと思った液体は
それほどの量ではなかったと後でわかった。
コップの水を絶えず注がれているような気がしたのに。
左目しか動かせない男が
20万回のまばたきで文章を綴る。
元妻を通じて恋人に愛を告げる。
リアルで哀しく温かく当たり前。
どんな体になったとしても
生きるということは死なないということ。
ひざの上にのっている猫の重さと感触は
忘れないようにしよう
☆☆☆☆☆
by kiharu-k
| 2008-08-28 22:02
| 映画